2月5日
クリストファー・プラマーさんが亡くなられたというニュースを聞いて
気落ちした週末
幼稚園の時 初めて見た洋画が
当時 映画といえば「ドラえもん」だった私には
なかなかのカルチャーショック
その後
音楽の授業だの ブラスバンド部の鑑賞会だので
折々 見る機会がありすぎて
一時は「もう一生分観た!」と思っていたのですが
幼少期の刷り込みか
この作品自体 私にとって必要な栄養素となったようで
ちょっと元気を貰いたい時など
たまに(年に一度くらい)観たくなる一作となりました
作品冒頭の風光明媚なザルツカンマーグートの景色と
ジュリー・アンドリュースの歌声を聴いただけでも
心が洗われて エネルギーが注入される感じ
勿論 その後の物語展開も
トラップファミリーの歌声も素敵です♪
小さい頃は分からなかったけど
トラップ大佐 めちゃセクシー★★★
ということにも気づきます
リドリー・スコット監督の『ゲティ家の身代金』(2017)では
降板したケヴィン・スペイシーの代わりにゲティ役を好演
「監督はもともとプラマーをゲティ役にと望んでいたが スタジオが大物俳優の起用を望んだため スペイシーにオファーが出た」という いきさつには
キャリアの長さからいっても クリストファー・プラマーの方が “大物俳優” なんじゃないかと思いますけど
K・スペイシーの方が集客力がある → お金が儲かる → 大物 というハリウッド・ルールなんでしょう
リドリー・スコットみたいな それこそ大物監督でも 自分の思い通りにキャスティングはできないなんて スタジオ(出資者)強し
ほぼ撮影終了してたのに お蔵入りになったスペイシー版は残念だけど
当時撮影中の映像を見たところ 老けメイクの違和感がすごくて
あれじゃストーリーに集中できなかったかも
ごく最近までコンスタントに出演作を重ね
『人生はビギナーズ』(2010)の演技で各賞を総なめにしましたが
大変鮮烈な印象を残したのは
アトム・エゴヤン監督の『手紙は覚えている』(2015)
脚本も秀逸ですが
この作品のクリストファー・プラマーの存在感といったら!!
実際ピアニストの道も考えていただけあって
こうして劇中にさらりと演奏シーンが含まれていると
一瞬物語から離れて 嬉しくてドキドキしましたっけ
WOWOWでも 今月『ナイブズ・アウト』が放送されるので 楽しみにしていたのに・・・
これから新しい作品が観られないのは残念ですが
浮き沈みの激しい映画界で 晩年まで出演作に恵まれ
大往生だ と思うことにしましょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます