『リアリティ・バイツ』の遺産

 

先日 衣類の断捨離をした中に

ノースリーブのデニムジャケットがあり

 

「懐かしいねぇ

これ『リアリティ・バイツ』の

ウィノナの真似して買ったやつだよ・・・」

としみじみ

 

 

アメリカで “ジェネレーションX” と呼ばれた

1990年代の若者を描いた群像劇で

ベン・スティラー初監督作

 

当時『ドラキュラ』『エイジ・オブ・イノセンス』など

時代物の出演が続いていたウィノナ・ライダー

 

“ウィノナが古いコスチュームを脱いで

現代に戻ってくる!”

なんて映画の煽り文句もあり

 

作品自体も面白かったけど

ウィノナがめちゃくちゃ可愛かったんですよね

 

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この長めショートも可愛かったし

衣装の小花柄のワンピース

レース編みのワンピースも素敵に思えて

 

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そんな興奮の中で

比較的取り入れやすいアイテムと考えた

ノースリーブのデニムジャケットと

(映画ではラストシーンで着用しております)

赤いタンクトップを

当時の私は自らのワードローブに取り入れた訳です

 

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似た服着ても仕上がりは全然異なりますけどね

 『ローマの休日』を観てオードリーに憧れて断髪した

1954年頃の大和撫子も こんな心境かと

 

赤のトップスは差し色インナーとして活躍しましたが

基本的に二の腕隠す派の私にとって

ノースリーブのデニムジャケットは

勢いで買ったもののあまり出番がなく

若気の至り・買い物失敗例となったのですが

 

その後 色・形状とも大変似た感じのものを

スギちゃんが衣装でお召しになってブレイクされ

 

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外に着て出たら「スギちゃんじゃん」

と言われること間違いなしの状況で

箪笥の肥やしに拍車がかかること数年

最近の断捨離によってようやく手元を離れました

 

この『リアリティ・バイツ』

日本でも就職氷河期と言われた時代

「日本じゃ黒っぽいリクルートスーツを着るのに

アメリカの仕事の面接って

こんなラフな格好で大丈夫なの!?」とか

 

ファストフードの飲み物のカップ

バカでかさに驚いたり

作品の本筋から離れたところでも

カルチャーショックがあったりしたものです

 

ちなみに劇中

ガソリンスタンド併設の店内で

My Syarona」が流れて

登場人物たちが踊りだすシーンがありますが

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タランティーノは『パルプフィクション』の中で

この曲を使いたかったけれど

(ビング・ライムス演じるボスが

とっても大変な目に遭っているシーンの背景で)

こちらの作品で使われるからと

使用許可が下りなかったそうです

 

一枚の服から映画と当時の記憶がよみがえりました

 

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顔面の造作が違いすぎて

さすがに髪型はマネできなかったけど

 

もし仕上がりが悲惨でも

そんなの失敗とも言えない些細な事じゃないかと

今となっては思います

挑戦して経験して色んな思いしたもの勝ち☆